旧統一教会・検証第15弾。韓鶴子総裁ら教団幹部がラスベガスでカジノに興じていたことがわかる資料や証言を独自入手。「VVIP(超重要人物)扱いだった」という遊興ぶりと、その資金源とは…

■献金の使い道は…「カジノ」 使用金額は約34億円との記載も

信者やその家族を苦しめる旧統一教会への献金。一体どのように使われているのか。
教団の関連団体が公開した映像で、韓鶴子総裁は…



韓鶴子総裁「先ほども言いましたが、このラスベガスでお父様が摂理をされたのは世界復帰のためです」

「摂理」とは教団の教えを広める運動のこと。教団ではラスベガスは“サタンの街”と位置づけられている。地獄から天国につくりかえようという理由で信者を集め、文鮮明氏や韓鶴子氏らが教えを説く“ラスベガス摂理”が行われるという。

教団の関連団体が発行する雑誌にも、ラスベガス摂理のリポートが掲載されていた。だがその実態は…

報道特集が入手した、ラスベガスのカジノを経営する会社が作成した資料がある。その宛先には「 To: Hak J Han(韓鶴子様へ)」との記載が。
韓鶴子氏と教団幹部11人が2008年~2011年の4年間で、カジノで使った金額や収支が記載されていた。

今も教団の韓国教会に所属する古参の信者が取材に応じた。


現役の古参信者「摂理とは関係ない所に使われたのです。ラスベガス摂理という名の下で韓鶴子総裁をはじめ幹部らが賭博に使ったのです。信者たちが汗と涙を流して捧げた献金なのです」

資料によると合わせて約4280万ドル。2011年のレートで換算すると、日本円で約34億円もの金がカジノで使われていた。収支はマイナス。約652万ドル、日本円で5億2000万円もの巨額損失を出していた。

膳場貴子キャスター「これだけのお金をカジノで使っているということは、ラスベガスでは凄いVIP待遇だったのでしょうね」

現役の古参信者VVIP(超重要人物)の扱いを受けていますね。VIPルームには専用の金庫まであると聞きました」

アメリカで文鮮明一家の使用人だった元信者が取材に応じた。韓鶴子氏は頻繁にカジノへ通ったといい、特に好んでいたギャンブルがあるという。



文鮮明一家の元使用人「スロットマシーンですね。あそこのスロットマシーンは換金率がいいとか、スロットマシーンの出が良いのはどこどこだとか、一発で当たると何千万というのがある。『私が行った日には当たったのよ』と聞いていた。異常に詳しかったです。何で詳しいのかなと、はっきり言って思っていました、真の父母がですね」

そして教団ではカジノで使った金について、こんな心配がされていたという。


現役の古参信者「韓鶴子総裁らが脱税に問われる恐れがあったのです」

教団はカジノ側に明細書を発行してもらうなどしてアメリカの税務当局に申告、納税したという。