駅伝の実力派ランナーが揃った5区

5区にはトラックの代表クラスの選手はいないが、駅伝で力を発揮するタイプで、現在調子の良い選手が揃った。一番の注目は新人の太田蒼生がどんな走りを見せるか。11月の東日本実業団駅伝3区は区間9位と振るわなかったが、10月にGMOインターネットグループの練習に合流し、徐々に駅伝のスピードを戻して来た。2年前の箱根駅伝3区で見せたような最初からハイペースで入る走りで、5kmまでに先頭をつかまえるように伊藤公一監督からは指示が出ている。

太田選手

四釜峻佑(24、ロジスティード)も快走が期待されている。東日本実業団駅伝最長区間の3区では、新人の吉田響、太田蒼生、篠原らを抑えて区間賞を獲得した。3区の藤本珠輝(24)、5区の四釜でロジスティードが優勝争いに加わってくるか。

トヨタ自動車は入社2年目の湯浅仁(24)、Hondaはベテランの木村慎(31)と、対照的な選手の起用となったが、2人とも今季の個人成績は充実している。旭化成は大六野秀畝(33)、三菱重工は定方俊樹(33)とベテランを、黒崎播磨はマラソン2時間05分59秒の細谷恭平(30)を、サンベルクスは2時間06分00秒の市山翼(29)を、そしてSUBARUは“山の妖精”山本唯翔(24)を起用。1~3区選手のように個人で華々しい実績はないが、駅伝では期待できる選手が揃った。この区間でトップに立つチームが後半の主導権を握る。