「コメ不足」を認めた農水省 大転換の陰に「農水省の失敗」指摘も

結局、いまも高止まりが続くコメ価格。

7月1日、石破前総理は関係閣僚会議で2025年産からコメを増産する方針を示した。「今般の価格高騰の要因や対応の検証は重要」と述べ、検証を進めることも指示した。

そして、約1か月後の8月5日。再び行われた会議で、一連の価格高騰は「コメ不足」が要因だったとする検証結果を公表したのだ。

この事態を受け、値崩れを防ぐために生産量を抑えてきた「事実上の減反政策」を見直し、「需要に応じた増産」に舵を切ることを改めて表明したのだ。

農業政策の歴史的な大転換だった。

農水省はこれまで頑なに「コメ不足」は認めず、「コメは足りている」との主張を繰り返してきた。ただ、誰が見ても明白だったコメ不足。

なぜその姿勢を崩すことになったのか。

官僚のひとりは、「検証の結果、データとして裏付けられた。需要に対して“足りなかった”」「引き金を引いてしまったのは農水省だから反省しなきゃいけない」と述べ、別の幹部からは「早く認めるべきだった」「農水省の失政だ」との声まで聞かれた。