“郵政選挙” 3人の運命の分かれ道

そんな3人に2005年、分岐点が。郵政民営化の是非を問う選挙で、法案反対の議員の選挙区に、小泉総理は刺客を送り込みました。その1人が小池氏です。

小池百合子氏(2005年)
「郵政民営化が問われている、イエスかノーかが問われている」

圧倒的な知名度と発信力を武器に反対派を打ち破りました。

一方、反対派の急先鋒とみなされたのが野田氏。刺客を立てられます。

野田聖子氏(2005年)
「野田聖子はもう自民党じゃないんだという人がいます。冗談じゃありません。私は生まれた時から自民党。最後の最後まで、力の限り、声がつぶれてもがんばってまいります」

僅差で勝利するも、その後、自民党を追い出され、一時、無所属となりました。

この郵政選挙で高市氏には、刺客としての出馬要請の電話がかかってきます。奈良2区で戦えとの指令に、高市氏は…

高市早苗氏(2005年)
「2区って聞いた時に、滝先生の顔も目に浮かびました」

対立候補の滝実氏と家族ぐるみのつきあいがあったのです。「滝先生のお嬢ちゃんも、妹みたいに思っていたので…」と涙するも、2日後には…

高市早苗氏(2005年)
「ここはなんとしても立ち上がらないと、女がすたると思ったので、精いっぱい戦ってまいりたい」

刺客として立ち滝氏を破って、勝利しました。

高市早苗氏(2005年)
「とにかく奈良2区で、小泉連立政権続投という結果を勝ち取ったんですから、褒めてください、総理」

翌年、第1次安倍内閣で念願の初入閣。しかし、自民党は再び低迷し、短命政権が続きます。