2区&3区の合計タイムでは2年連続トヨタ自動車がトップ
2年前から2、3、4区の区間距離が変更になり、2区が最長区間に、3区が15.3kmと距離が増した。1区と5区にも区間の特性や、チーム状況に合わせてエース級が投入されるが、2区と3区の2区間にエース、準エースを起用するチームが多い。その2区間の合計タイムでトヨタ自動車は24年、25年とも出場選手中トップで、2年連続3区終了時にトップに立っていた。
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24年:トヨタ自動車1時間44分53秒(太田1時間01分40秒+田澤43分13秒)
2位・旭化成1時間45分43秒、3位・Kao1時間45分43秒
25年:トヨタ自動車1時間45分11秒(鈴木1時間02分03秒+太田43分08秒)
2位・旭化成1時間45分34秒、3位・安川電機1時間46分07秒
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太田が故障でエントリーされなかったが、前回2区の鈴木、2年前に3区の田澤が今回の有力候補。田澤は自身の出場区間を「2区か3区」と予想していたので、最長区間がどちらになるかはわからない。いずれにしても駒大OBコンビで3年連続2、3区合計タイム1位を十分狙うことができる。
だが2、3区がこの2人とは限らない。吉居は3区の可能性に言及していたし、湯浅も前述のように前半からハイペースで入る走りができることから、1~3区起用の可能性がある。ベテラン田中秀幸(35)の1区という案も、スタッフが話していたし、西山や服部も若い頃は、最長区間や3区を区間上位で走っている。
鈴木、田澤、吉居の中で、練習で向かい風に強さを見せる選手がいれば、後半区間にジョーカー的に起用される可能性がある。そのときは多くのチームが意表を突かれることになるだろう。ただ、意表を突く区間エントリーをした場合も、「前半から主導権を握れる配置」(熊本剛監督)をする。トヨタ自動車は3区終了時に、3年連続トップに立つつもりだ。
(TEXT by 寺田辰朗 /フリーライター)

















