自分の死は“自分で責任を”「終活」の適齢期はいつ?

一人暮らしの高齢者が増え、家族や親族の関係も希薄になる中、北見さんは「自分の死は自分で責任を持つ時代になっている」という。そのためにも「終活」は必要な備えであるとわかってはいるが、なかなか「死」について考えられないという気持ちもある。

北見さん
「日本人の平均寿命は男女ともに80歳を超えています。しかし健康で判断力や理解力がある健康寿命は70代なんです。そこから終活を始めても健康な期間は短いし、突然死の可能性もあります。だから「終活」は60代半ばまでには終わらせた方がいいと思っています」

「私を引取る人がいません」と書き残して亡くなった79歳の男性は、お経をあげてもらうことなく火葬された。「もしかしたら引き取り手が現れるかもしれない」と、北見さんは遺骨を2年に渡り安置所に保管していたが、「無いん仏にしてもらいせんか」という男性の“最期のメッセージ”を思い出し、知り合いのお寺の無縁納骨堂におさめてもらったという。

人生100年時代、という言葉が唱えられて久しくなっている、いまの日本。一方で、「人と人とのつながり」が希薄になってきている現実もある。

人との「つながり」とは何か。1人1人に寄り添う優しさが求められているのかもしれない。