「二・二八事件」怒りの声は瞬く間に…

新聞見出し
「台北暴動 死者四千人」
「人民の政府に対する不満」
1947年2月に起きた二・二八事件。中国大陸からやってきた国民党の高圧的な統治に対して、台湾の人々の怒りが爆発した。

日下部キャスター
「この建物は日本の植民地時代に建てられたラジオ局の跡です。二・二八事件当時、まだテレビは普及していませんでしたから、事件を伝えるにあたってラジオ局が果たした役割は、相当重要だったということです」
ラジオ局はいま、二・二八事件記念館となっている。そこで目撃者、93歳の陳萬益さんに会った。

きっかけは闇たばこを売っていた女性に対し、政府専売局の取締官が暴力をふるったことだった。
闇たばこ売りには、生活に困窮した台湾出身元日本兵も多かったという。

陳萬益さん(93)
「この目ではっきりと見た。たばこを売っている方と専売局の事務員と警察が喧嘩。たばこを売っている人はほとんど日本の元兵隊だから勝った。警察と事務員は逃げた」
混乱の中、警察官の発砲により死者が出た。
市民がラジオ局を占拠し決起を呼びかけると、怒りの声は瞬く間に台湾全島に広がり、各地で衝突が起きた。

しかし、国民党軍の武力により短期間で鎮圧。犠牲者は1万8000~2万8000人に達するという。
事件はタブー視され、語る事も禁じられた。














