家計簿からも見える物価高 「一時的なものでは解決にならない」

物価高は、家計にも大きく影響している。

横浜市に住む松岡育子さん(57)は、3年前に大学生の息子が一人暮らしを始め、会社員の夫と2人暮らし。

結婚当初からつけているという家計簿を見せてくれた。

横浜市在住 松岡育子さん
「2002年から2020年まで紙でつけていて、2021年からはパソコンのクラウド家計簿につけています」

23年間つけ続けている家計簿。物価が上がり始める前の2020年と11月を比較してみると…

松岡育子さん
「お米だと2462円」

村瀬キャスター
「これ見ると安いという感じがします?」
松岡育子さん
「やっぱりしますね」

松岡育子さん
「先月11月で検索すると、買ってますね、お米。5キロで5377円」
村瀬キャスター
「これすごい、倍以上になっている」
松岡育子さん
「おコメは買わないといけないので、高いのは困りますよね」

2020年には531円で購入していたレギュラーコーヒーが、2025年11月は645円と100円以上値上がりしていた。

村瀬キャスター
「やっぱり上がってますか」
松岡育子さん
「上がってます、(量が)まず減ってますね。でもコーヒー好きだから買っちゃうんだけど、高いなと」

パンも大好きで、以前は月に5000~6000円分買っていたというが、今は節約のために手作りしている。

松岡育子さん
「2020年は食パン171円で買ってますけど、今絶対買えないですから。毎日食べるから買っていると高いので、作ることにしてます」

円安などの影響で物価高は止まらず、11月の全国消費者物価指数は前の年の同じ月より3.0%アップ。上昇は51か月連続だ。

松岡育子さん
「今こうやって昔の家計簿を見返したりすると、生活に使えるお金が圧迫されているなという気はします」

村瀬キャスター
「物価高に追いつくぐらいの収入増は実感されていますか?」
松岡育子さん
「されてません」

松岡さんは出費を切り詰めているほか、11月からは週2~3回、パート勤務も始めた。

村瀬キャスター
「補正予算が成立して、いろんな物価高対策ということで政策が打たれていますが」
松岡育子さん
「どれだけ我が家の家計に恩恵があるのかなと思うと、ちょっと疑問は残ります。それでは追いつかないぐらい物価高進行してしまっている気がするので、一時的なことでは何の解決にもならないだろうという気がします」