議員定数削減は「政治姿勢の問題」「約束を守らない政治が嫌」
―――何のための議員定数削減なのか、本当に日本のためになるのか、そうした疑問は多くの人が持ったと思いますが、そのあたりの説明が不足していたのでは?
吉村代表「そこはおっしゃる通りだと思います。何のための定数削減なのか、これは重要だと思うんですね。僕は『約束を守らない政治』が嫌で、かつて消費税を増税するときに、自民党と民主党は『国民に増税の負担を求めるんだったら定数削減やりましょうよ』と、野田さんと安倍さんは合意したわけです。『45削減法案』を出したんですよ。でも、結果、消費税だけ増税されて、議員定数削減はやっていないんです。その後、民主党も『80削減法案』を出した。でも、やっていない。復興増税のときも、『負担をお願いするんだったら議員報酬を削減しましょう、2割削減しましょう』ということで、最初始まったんです。でも数年したら、スーッとなくなって、復興増税だけが残っているんです。維新はこの2割報酬削減を自主的に今もやっています」
「そういう政治がすごく嫌で、まず約束したことを守る。例えば社会保障改革は賛否両論あります。負担を求めることも必要になってくるかもしれません。でもそういうことをやるのだったら、まず自分たちのことをやりましょうと。だから僕は“センターピン”だと言っている。自分たちの身を守りながらではできない。維新は大阪でそれをやってきて、大阪府・大阪市の放漫財政を立て直して、財政も今良くなりました。借金を減らして改革をして、高校無償化も増税せずにやっていますから。むしろ借金を減らしながらやっている。万博もできるようになった。そう考えると、国民に負担を求めなくても、政治家が腹を括ればできる。まず自分たちのことやらないと。それができていないのが僕は嫌だと」
「国会議員1人あたりの経費は1億円ぐらい、45削減しても45億円ですよ。国家予算から見ると、そこまで大きくない。だから、これはコスト削減だけの話ではなくて、政治姿勢の問題だと思うし、約束を守らない政治でこれからの日本の改革なんか進められない。少なくとも30年成長していないわけですから。本当に前へ進めるのだったら、自分たちのことをやらないといけないという思いで、定数削減を掲げています」














