県内チームの初出動は発足から5日後。
岩泉町の住宅敷地内の柿の木に2日連続で親子とみられる2頭のクマが出没した場面でした。

(記者リポート)
「今クマが柿の木の上の方に移動して実を食べています」

チームはライフルによる駆除を検討しましたが、日没が迫ったことや安全確保が困難だったことから発砲には至りませんでした。

東北森林管理局の調査で県内はことし、クマの食料となるブナの実がほとんどならない「大凶作」だったことが分かりました。

山の食料が不足しているためクマが人里に餌を求めて出没しやすい状況となっていました。

クマと人間の境界線をどのように守っていくのか。

子どもの安全な通学や地域の住民の暮らしを守るとともにクマの対応に追われる自治体が疲弊しないためにも国を挙げた官民一体となった対策が急務となっています。