新たに提示された8つのルート案と関係者の反応

会合では、維新側から新たに8つのルート案が示され、再検証を求める声が上がりました。

具体的には、福井県小浜市を通るルートでは、2016年に決定した案に加え、小浜から京都府の舞鶴市や亀岡市を通るルートなど、さらに3つの案を追加。

滋賀県の米原市を通る「米原ルート」は、米原駅で東海道新幹線に乗り換えるルートと、乗り入れるルートの2案。

そして、琵琶湖の西側を通る「湖西ルート」では、新たに線路を建設して新幹線を通す、あるいは、在来線を活用する案のあわせて8つのルート案が示されました。

「議論を終えたルートを含む」8つのルート案の再検討で意見が対立

この8つのルート案の提示に対し、意見は割れています。

前原氏と同じ京都府選出で、小浜ルートでの早期着工を主張してきた自民党の西田昌司参院議員は、「すでに議論を終えたルートが含まれている」として、再検討には消極的な姿勢を見せました。

一方、新たにメンバー入りした、石川県選出の宮本周司参院議員は、今回の提案について前向きな見解を示しました。

宮本周司参院議員「物理的になかなか条件に合わないものもあるかと思う。この提案がきっかけとなってルートの見直しが必要なのか、もしくは前提となる条件がそもそも変わっていることの再検証を促すには大きな後押しになるのではないか」