流行した疫病 続いた災難

当時米軍が撮影した映像を、収容所で暮らした経験のある方々に観てもらいました。当時16歳だった宮城さんは、米兵の目を盗んで、わずかな米をひそかに手に入れたといいます。

宮城正仁さん
「私が泥棒するところ、ないかな(笑)。食べ物が少なかったから、米2升ぐらい隠し持って、7家族でみんな分配した覚えがある」

「幼い兄弟を亡くした」という証言も相次ぎました。

宮里義高さん(85)
「(妹の)信子は、マラリアに罹ってすぐ亡くなった。せっかく戦争終わったのにと、みんな残念がって…」

知念サネさん(85)
「(弟は)マラリアになって。“死んだ” の意味がわからない。『(弟を)捨てないで捨てないで。私におんぶさせて』。死んでいると言うけど、(幼く)意味が分からなかった」