今回の地震 富山県民はどう考えるべきか

地質学が専門で富山大学の竹内章教授は、今回の地震による県内への直接的な影響はないとみています。

富山大学 竹内章名誉教授
「北海道と東北でも青森沖ですね。メインは。だからこっちの3.11が起きた震源域の場合だったら富山も大きく揺れる可能性はあるんですけど、震源域が北になっていますのでそういう意味では直接的な揺れというか影響はないと思いますし、津波も多少の潮位変化があったとしても被害が出るまでには至らないと思う」

また南海トラフ地震や能登半島地震との直接的な関係はないとしています。

一方で、日本では過去10年あまりの間に、大きな地震が重なったケースがあったと指摘し、今回の地震もその1つだと言います。

竹内名誉教授
「3.11の地震がありましたねここで。ここで起きた時にあちこちで内陸とか日本海側で起きてる地震。こういう感じで連動するパターンがある。長い目で見た時に。プレートが日本列島の場合4枚せめぎ合いをしているっていう状況の中で、ある時代というかそういう時期に固まって地震が起きるパターンがある」

そのうえで県内で最大震度5強が想定される南海トラフ地震への備えを改めて呼びかけます。

竹内名誉教授
「当面の30年以上の発生確率が90パーセント以上と言われているわけですから、南海トラフ地震が切迫しているわけですから、八戸沖の地震が直接富山には影響がないからと言ってこれで安心だ、何もしなくてもいいってわけではないわけで、そういうものに対応した防災対策そういうものを考えていく必要がある。備えをすれば被害は減ると」