青森県東方沖地震の震源域では、1968年にも大きな地震が起きていて、専門家は、今後、同じ規模の地震が起きる可能性があるとして注意を呼び掛けています。

東北大学 日野亮太教授:
「陸と海のプレートの境界これを断層として、ずるっと滑って地震を起こしている、昨夜の場合だと比較的陸に近い」

海底地震学が専門の東北大学の日野亮太教授です。

今回の震源域では、1968年にも大きな地震が起きていると話します。

東北大学 日野亮太教授:
「実際起こった経歴がある場所は、もう一度同じ(規模の)地震が起こる可能性がある。1968年タイプの地震が近づいていると心配した方が良いのではないか」

1968年5月に起きた青森県東方沖を震源とする十勝沖地震。

内閣府によりますと、マグニチュードは7.9最大5メートルの津波が観測されたといいます。

日野教授は、14年前の東日本大震災も事例に挙げ、巨大地震への備えを呼びかけています。

東北大学 日野亮太教授:
「2011年の3月11日に本震が起こったわけで、その2日前にもM7.3の地震が起こった。もし続発するとすると、1週間の間に起こる可能性が高いという調査の結果が出ているので、それに基づいて1週間を目途にして備えてくださいとなっている」

また、日野教授は、今回は、断層が陸に近く震源が深かったため大きな津波にはならなかったと分析しています。