「少量サイズ」なぜ増えた?
“小盛り”の波は、「パックごはん」にも。
スーパーの『いなげや 所沢狭山ヶ丘店』(埼玉・所沢市)では、「小盛」「かる~く一膳」「ちょっと少なめ」などと書かれた商品が様々並んでいます。(※取扱い商品は、店舗・時間帯により異なります)

なかでも『アイリスオーヤマ』のパックごはんは、一般的な標準サイズの200gをはじめ、250gに300g、小盛りサイズは180g・150g・120gと数十グラム単位のラインナップ。

それにしてもなぜ、こんなにも「小盛りサイズ」が増えているのでしょうか?
『日本食糧新聞社』木下猛統さん:
「高齢者も含めて“単身世帯”が増えている。小盛りなら若い人だけでなく高齢者にも食べてもらえる。また“家族内個食”といって、一人一人が違うものを食べる。それに対応したのが小盛り」
確かに、街で聞いてみてもー
「家族の中で私だけ炒飯を食べたい時とかある」(40代女性)
「子どもと一緒に生活していた時は大きなサイズを買っていたけど、今は1人分を買って食べることが多い」(50代女性)
片付けいらず「袋がお皿に」
個食化が進む中、お皿いらずで袋のまま食べられる“タイパ重視”の小盛りご飯も登場しています。

冷凍炒飯などの「WILDishシリーズ」(マルハニチロ/328円※番組調べ)は、袋ごと電子レンジで温める⇒袋をテーブルに立てて置く⇒袋の点線に沿って切ると“皿代わり”に、という商品。

マチにゆとりを持たせているため、倒れづらいという安心設計です。
この商品を開発した経緯を聞いてみると…
『マルハニチロ』開発部・光富 健さん:
「お客様との会話の中で、洗い物をしたくないから皿にラップを敷いて冷凍の炒飯やピラフを置いてチンして食べるという声があった。『袋のままご飯も食べられたらいいのに』というひらめきから始まった」
そしてアイデアを社内で話した時に、「実はカットサラダも袋のままドレッシングかけて食べるよね」という話で盛り上がり、企画がスタートしたとのこと。

光富さん:
「お皿を用意しなくていいので、職場のお昼休みとかちょっとした時間でも食べられる。その機能性が評価されて、業績は右肩上がりで伸長している」

時代のニーズに合わせ進化し続ける冷凍チャーハン。今後はどんな商品が出てくるのでしょうか?
(THE TIME,2025年12月5日放送より)














