ITには「かなり経営資源を投入していく」

――来年に向けての話ですが、賃上げについて伺います。具体的に伺うにはタイミングが早いかもしれませんが、今の時点での南社長のお考えや方針を聞かせてください。

まだ少し早いかなと思いますが、マクロで少しずつ賃上げの継続のようなものが出てきていると思っていますし、我々も現在の中期経営計画の中で、人材への投資、それから世の中が大きく変わっていく中でのIT投資についてはやはりかなり経営資源を投入していくということを掲げています。状況をよく見ながらですけれども、色々な意味で前向きに考えていきたいというのが今時点のコメントです。

――先日発表された中間決算の受け止めと評価について教えてください。

金融政策の正常化が進んでくる中で我々の稼ぐ力が着実に戻ってきています。金利のプラス要因もありましたが、法人向けの貸し出しが伸びたほか、住宅ローンについてもりそなグループ発足以来で最大の実行額6600億円となりました。日本の再成長と、地域の活性化のようなものがゆっくりと進んでいく中で、資金需要がかなりしっかりしているというところを捉えて、全体としての資金利益が伸びています。