気象庁が「冬らしい冬」と発表 安心?警戒?

井上キャスター:
11月25日には、気象庁の担当者が2025年の冬(3か月予報)について、「冬らしい冬」と発表しました。この発言はどう捉えたら良いのでしょうか。
気象庁 異常気象情報センター 及川義教 所長
「地球温暖化に伴い、世界的に気温が高い状況が続いています。ですので(気温が)低いところまではいきませんが、平年並み程度というところまでは、気温としては下がるといいますか、それぐらいの“冬らしい冬”にはなる。
冬らしい冬ということですので、一時的に強い寒気が流れ込み、その場合には日本海側を中心に大雪となる可能性がある」
本杉記者:
及川所長に直接聞いたところ、「冬らしい冬」という言葉の真意は、“油断禁物”というメッセージだったそうです。
「平年並みの気温」「平年並みの冬」と言ってしまうと、穏やかな冬を想像する人も多いと思います。ただ、2025年はまったく暖冬傾向ではありません。暖かいわけではなく、むしろ強い寒気が入ってくる予想もあり、災害級の大雪になる可能性もあります。
そのため、「寒くなる可能性もある」「十分に気をつけて」という意味を込め、「冬らしい冬」という言葉にしたということです。
井上キャスター:
気象庁としては、警戒も呼びかけなければいけない中、毎年使っている言葉だと伝わらないという難しさがあるのかもしれません。
「冬らしい冬」という言葉だからこそ、乾燥や積雪など、気をつけるべきところは気をつけていただければと思います。
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<プロフィール>
本杉美樹
TBS報道局社会部 気象・災害担当
気象予報士の資格も取得














