「平年並み」ってどういうこと?

井上キャスター:
よく聞く「平年並み」という言葉ですが、30年間の平均値から表現しているそうです。

今は、1991年〜2020年の30年間で平均値を算出していて、12月の東京の平均気温は最高が12.0℃、最低が3.8℃となっています。

今夏の東京の平均気温と平年並みを比べると、▼平年並みの9月の最高気温が27.5℃、▼2025年9月の平均は30.9℃と上昇しているのだろうと読み取れます。

【東京の夏は?】
今年9月:平年並み(1991年〜2020年)
「最高気温」今年9月:30.9℃ 平年並み:27.5℃
「最低気温」今年9月:23.0℃ 平年並み:20.3℃

なぜ「平年並み」の基準がこのように決められているのでしょうか。

本杉記者:
世界気象機関(WMO)が、30年平均を10年に一度更新するというルールを定めていて、いわば国際基準のようなものに日本も従っています。そのため、次に平年値が更新されるのは、2031年ということになります。

現在使われているのは2020年までのデータですが、2021年から2025年まで継続して気温が高い状態が続いています。2024年や2023年は顕著でしたし、2025年も月ごとの平均気温は、平年より気温が高い月が多いので、2025年も平年の値を上げる方向に動くと思われます。つまり、2031年に算出される「平年並み」は、現在よりもかなり高くなると予想されます。