本当は「裏に名前」を書いているはずですが…
この日参加していた元中学生のうち、「自分の板が見つからなかった」という人は、男性ばかり。木の裏側に名前を書いていなかったとみられます。
Q.名前を書けって先生に言われたんじゃないんですかね?
当時2年 八木宏二さん
「言われたと思う」
当時2年 相原恒樹さん
「中二ですから、反抗期のまっただ中…」
Q.見つかったんですか?
当時2年 片岡(山本)真弓さん
「見つかったんです! メチャクチャ勘違いをしてまして、私。”花を彫った”って言ってたんです、みんなに。ハナはハナでも、”人間の鼻”でした」
当時2年 武田(竹中)佳子さん
「あった!(これ?)一生懸命自分の手を見てやった覚えがあります」
武田さんの彫った「手」は、手首から先、だけでした。
「人間ですから、血も肉もあるから、千切れたらそこに見えるものもあるんかな、いうのは、考えたような気がします」

当時2年 中本敬章さん
「我々のクラスが彫ったのは、いわゆる原爆の悲惨さを訴えるリアルな(部分)」
中本さんが彫った「手」には血が滴っていました。
「彫った時の記憶はあまりないんだけど、ただ当時は、身近に体験者がいらっしゃったし、うちのじいちゃんもそうだし、なんとなくそういう時代というのを想像しながら彫ったんだと思いますけどね」
「いのちの叫び」と名付けられたレリーフは、12月23日に、母校の廿日市中学校に寄贈されることになっています。














