2001年6月8日。大阪教育大学附属池田小学校に男が侵入し、児童や教員23人が死傷した事件。「最愛の娘が、何の落ち度もないのに、安全だと信じていた学校で事件に巻き込まれた」と、遺族のひとり酒井肇さんは、突然犯罪被害者になった家族に共通する思いを話す。
(酒井肇さん)
「まず、なぜ娘は死ななければならなかったのか、という答えなき永遠の問いかけ。そして事件の真実を知りたい、何が起きたのか。そして発生原因を知りたい。そして絶望の淵から回復するためには、責任の明確化。誰が何をして何をしなかったから起きたのか、そして責任のあるものには心から謝ってほしい。そして生き続ける意味を再確認したい。事件の再発防止への願いもあります。これらは我が家に限ったことでなく犯罪被害者共通です。」
そして、自身が受けた支援や、受けられなかった支援について語った。
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