「聴いて手書き」だからこそ よみがえる「米軍占領下の沖縄の音」

今回のコンサートでは、吉雄さんが保管してきた当時の楽譜を使い、占領下の沖縄で演奏されていた音を再現しました。
金城吉雄さん
「若い人たちが、次の20代30代の人たちにバトンタッチしてくれれば、戦後に入ってきたこの音楽がまだまだいけるんじゃないかと僕は思っているんです」
70年以上、同じ時代を歩んできた二人。息のあった共演を見せました。
齋藤悌子さん
「気分は最高でした。皆さんが一生懸命やってくださったでしょ、それには本当に満足です。吉雄さん、またカジマヤ―(数え97歳)には、一緒にやりましょう」
粋でチャーミングな90歳の同級生コンビ。そのステージには、沖縄ジャズの黄金期を支えてきた、確かな風格がにじんでいました。
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