日々、テレビやSNSで報じられるウクライナ情勢…。爆破されたビルに泣き叫ぶ人々…。悲惨な光景に胸が痛むという人も多いと思います。ましてや幼い子どもたち、多感な年ごろの子どもたちの目にはどう映っているのでしょうか? そんな子どもたちにどう戦争を伝えるか、専門家を招いて考えます。

『隠すべき? 何が正しい? 子どもたちに戦争をどう伝えるか』


広島大学平和センター・大学院のファン・デル・ドゥース・瑠璃准教授をゲストに迎えてお伝えします。ファン・デル・ドゥースさんは、「記憶学」が専門で、主に戦争や紛争の記録や歴史をわたしたちがどう「記憶」して、その「記憶」をもとに今、どんな判断をし、どんな未来を作っていくのかというプロセスを研究されています。

子どもたちは今、まさに起きている戦争を日々、受け取れる環境にあるわけですが、みなさんのご家庭ではどうでしょうか。

― 中学生の子が「プーチンさんは、誰にも止められないの?」、「怖いけど、わたしが生きてきて、初めての戦争だから知っておかないといけないと思う」とも…。ぶつかってくる情報を受け止めようとしているんですね。

― 実際に子どもたちはどう受け止めているのか、今回、ツイッターでアンケートしてみました。そこに寄せられた中から、いくつかご紹介します。

― 5歳のお子さんがウクライナ情勢のニュースを怖がるという「めるしぃさん」(母)。ニュースでウクライナの様子を見て、「日本は戦争をしないよね」と泣きそうに聞いてくるお子さんにだいじょうぶだよと抱きしめているそうです。気になっていることとしては、「子どもだから何も知らなくていいとは思いませんが、わが子は敏感に感じやすいので、子どもがいるときに戦争のニュースはつけない方がいいのでしょうか?」と。

― また、逆に6歳の小学生のお子さんが、ウクライナ情勢のニュースばかりを見たがるという「ヤーマンさん」(父)は、「興味・関心を持つことはうれしいことですが、戦争をゲームや漫画と同じようにとらえていないかが不安です。なので、あまり見せたくないです」と。