目前に迫ったプロ野球のドラフト会議。すでに創価大学の内野手立石正広選手の1位指名を公表しているカープですが、その他にどんな選手が必要なのか、アマチュア野球のスペシャリストに聞きました。全国各地のドラフト候補ピッチャーの球を実際に受けてきた人呼んで「流しのブルペンキャッチャー」安倍昌彦さん。高校時代の大谷翔平投手などこれまで250人を超える才能をキャッチャーミットを通じて感じてきました。


◆ 5位に終わった新井カープがとるべきドラフト戦略とは?

安倍昌彦さん
「偏ったドラフトをしてほしい。例えば10人取ったとします。10人みんなピッチャーでもいいと思います。今年のカープって言えば、結果的には5位だったかもしれないんですけど、来年以降に明るい兆しが見えるような部分が僕にはあったんですよね。というのは左のピッチャーが良くなっていますよね。左ピッチャーに、頭角を現しているピッチャーが何人も出てきているんだったら僕はいっそ左腕王国を作るべきだと思う」

今年のカープはチーム最多の9勝を挙げた床田寛樹をはじめ、先発ローテーションに入った森翔平に玉村昇悟。シーズン後半には広陵出身のプロ2年目髙太一やドラフト2位ルーキーの佐藤柳之介、支配下登録を勝ち取った辻大雅といった若手の左腕が台頭しました。

安倍昌彦さん
「新聞に左腕がよくなっているので今年は右腕を取りましょうと書いてあってちょっとがっかりした。違うだろうと。それだと右もまぁまぁ、左もまぁまぁと顔が見えない球団になってしまう。極端に言ったらカープのベンチに全員左投手がいたら気持ち悪い。どこの球団も左の好打者が多い、左打者は左投手を打ちにくい。そういう意味では今年のドラフトはアマチュアに左のいい投手が多くいると思う」