「手帳はただのスケジュール帳ではなく、心や暮らしを整えるパートナー」

 メーカー側もこのチャンスを見逃していません。上田芹莉アナウンサーが訪れたのは、愛知県名古屋市にある、手帳を作り続けて約90年の「伊藤手帳」。

 「伊藤手帳」は受注生産を請け負う手帳メーカーです。近年のトレンドは、「ニッチな要望に応える手帳」。手帳ファンが育てたくなる「自分に合った1冊」を見つけられるよう、様々なバリエーションの手帳を展開しています。例えば、こんなものも…

 (伊藤手帳 石原亜由子さん)「上下が分割している手帳。別々にページをめくることができる」
 (上田アナ)「上がマンスリーになっていて、下がデイリー」
 (石原亜由子さん)「上下が分かれているので、ぱっと同時に見渡すことができる」
 (上田アナ)「売り上げは?」
 (石原亜由子さん)「おかげさまで徐々に右肩上がり」

 「セパレートダイアリー B6」(3380円)は、他にはない特殊な形が使いやすいと反響を呼び、累計販売部数15万部以上のヒット商品になりました。さらに、こんな一部の人限定の手帳も…

 (石原亜由子さん)「留学する人のためにつくられた留学に特化した日記帳です」

 留学DIARY(1000円)など、こうしたニッチな商品はネット販売にしぼり、小ロットで生産。コストは割高となりますが、いまは販売価格を抑えて手帳ファンのすそ野を広げていくことに注力。「ほしい!」の声に応え続けて市場の成長につなげたいとしています。
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 (石原亜由子さん)「手帳はただのスケジュール帳ではなくて、心や暮らしを整えるパートナーとして、まだまだ可能性が広がるアイテムだと思います」

 ニーズに応える進化で見直されるアナログ文具。みなさんも「お気に入りのパートナー」を探してみては?