大阪の会社が運営する不動産ファンド「みんなで大家さん」追跡取材第3弾。「みんなで大家さん」を巡っては成田空港近くに「世界一の街をつくる」とする主力商品「ゲートウェイ成田」で出資者への配当にあたる分配金の支払いが停止。他の多くの商品でも分配金が停止していて、約1200人が114億円の返還を求めて裁判を起こす事態となっています。
その「みんなで大家さん」がゲートウェイ成田のほかに力を入れて展開していたのが「バナナ栽培」をめぐる商品です。しかし、取材を進めていくと出資者に分配金を出すことができるとは思えない実態が明らかになりました。
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総額2000億円超の出資を集めた「ゲートウェイ成田」 “夢の街”が広がっているはずだった

千葉県・成田空港近くの土地。本当であれば今ごろ、「夢の街」が広がっているはずでした。
不動産ファンド「みんなで大家さん」が開発するという新しい街「ゲートウェイ成田」。テナントなどの賃料収入から年7%の分配金を出すとするこの主力商品を中心に、3万7000人以上から2000億円を超える出資を集めました。
ところが…
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(みんなで大家さん 柳瀬健一代表)「ご心配とご迷惑をおかけしておりますこと、心から深くおわび申し上げます」
「ゲートウェイ成田」は工事が大幅に遅れ、今年7月に分配金がストップ。その後、「成田」以外も続々と停止し、全35商品のうち33商品で分配金が払われない事態となっています。














