オゾン層破壊物質の濃度は緩やかに減少
オゾン層破壊という地球規模の課題に対し、国際社会は、1985年の「ウィーン条約」、1987年の「モントリオール議定書」の採択を通じ、原因物質の生産と消費を規制する世界的な枠組みを作っています。
南極上空のオゾン層の回復には今世紀半ば以降が必要
世界気象機関(WMO)と国連環境計画(UNEP)によると、オゾン層破壊物質の生産や消費の規制を国際社会で進め、南極上空のオゾン層は、年々の変動はあるものの、2000年以降回復が続いているとされています。
主なオゾン層破壊物質であるCFC-12(フロン12)やCFC-11(フロン11)の濃度は、1990年代をピークに減少傾向にありますが、依然として高い状態です。
オゾン層が破壊される前の1980年頃の状態まで回復するには、今世紀半ば以降までかかると予測されています。
完全な回復への道のりはまだ長く、継続的な取り組みが不可欠です。














