「アメリカの思惑」…“台湾有事発言”が意味すること
安全保障に詳しいジャーナリスト・布施祐仁さん。総理の発言には背景があると見ている。

安全保障を専門に取材 ジャーナリスト 布施祐仁さん
「高市総理が、就任早々に所信表明の中で防衛費の更なる増額を表明した。これと今回の台湾有事に関する発言は深く関わっていると見ています。日本の防衛だけでなく、この地域の防衛もアメリカに頼らず日本にやってほしいというアメリカの思惑がある」
高市総理は、防衛費をGDPの2%=約11兆円まで引き上げる時期を前倒しするとしている。
台湾有事を「存立危機事態」と明示したことは、何を意味するのか。
布施さんは万が一、台湾の後ろ盾となっているアメリカが、中国と戦闘状態に入った場合を例にあげる。
ジャーナリスト 布施祐仁さん
「アメリカが戦争して攻撃を受けたときに、日本もアメリカを支援するためにそこに加わればアメリカからは喜ばれる。日米同盟や信頼関係が深まるかもしれない。
しかし同時に、日本が攻撃を受けてないにもかかわらず、そこに日本が参戦していけば当然、一番近くにある日本が攻撃を受ける。日本の国民の生命が脅かされる。国民に説明して、理解と同意を得ないで進めるというのは非常に無責任」














