「建物が密集」「風を遮るものがない」地形も影響か
井上キャスター:
「道が狭い」ことや「風」については、どうお考えですか。
板井幸則さん:
この地域が住宅密集地で空き家も多かったという点で、その分火災リスクも高まったのだと思います。空き家が放置されると周囲に草が生えたり、放置物もあるでしょう。火災の飛び火がそれらに燃え移り、延焼拡大が起きるという影響にも繋がったと思います。

井上キャスター:
火災発生現場から約1.4km離れている蔦島(無人島)まで飛び火したということです。1.4kmというと、東京駅から銀座くらいの距離があります。
板井幸則さんは「ここまで遠い距離の飛び火は聞いたことがないが、燃えた木材が島まで飛ぶことで飛び火したのではないか」とみているということですね。
板井幸則さん:
今回の場合、建物が木造なため一気に燃え上がって、一気に下に燃え落ちるというような状況でした。普通は火の粉くらいのものが若干上がるのですが、18日はもっと大きい火の粉のようなものが上がって、それが強風にあおられて隣の島まで行ったのではないかと思います。それによって、延焼が続いているのではないかとみています。
井上キャスター:
1キロ以上飛び火することは、よくあることですか。

板井幸則さん:
そんなに考えられないです。
しかし、18日の場合は強風にあおられて、周囲が海で遮るものがないなど条件が全て揃って、隣の島まで燃えた物が行ったという状況ではないかと思います。
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<プロフィール>
板井幸則さん
大分大学客員教授
元臼杵市 消防本部消防庁
石田健さん
ニュース解説メディア「The HEADLINE」編集長
鋭い視点で政治・経済・社会問題などを解説














