“平年の10分の1”雨量少なく「強風注意報」も
井上キャスター:
大分県の11月の雨量は、18日までで平年の約10分の1となっています。14日以降は雨が降っておらず、非常に乾燥しているということです。
火災発生当時は「強風注意報」が発表されていました。近隣住民は、「連鎖するように燃えていった」「(風が)強い。風が一番悪かった」としています。

大分大学客員教授の板井幸則さんによると、佐賀関は港町で、住宅が密集していたり木造であったりという状況で、消防車が入れない狭い道もあるということです。
さらに、海から吹く強い風を遮るものがないといったことも、広範囲に延焼した理由の一つだと考えられるといいます。

「The HEADLINE」編集長 石田健さん:
例えば、東京都内でも足立区の区長選では、「木造の密集住宅をどうするか」「火災のリスクに対してどう取り組むか」という点が争点になっていました。
こういった話は東京の他の自治体でも出ています。今回の火災は、この地域だけではなく全国どこでも起こる可能性があります。そして、実際に火災が起こらないと、なかなかそのリスクは可視化されません。
地震などに比べると、災害リスクのイメージは低いかもしれませんが、気候変動によって世界中で山火事・火災のリスクが非常に高まっています。今のうちから、お住まいの自治体でも(大規模火災の)災害リスクがないかは改めて確認したいですね。
出水麻衣キャスター:
焼失した面積を調べてみると、東京ドーム1個分ほどになるということです。消失面積だけでなく、例えば、臭いが移って住めなくなる住宅もあると思います。周囲のどのくらいまで影響が及ぶのでしょうか。

板井幸則さん:
これだけの火災なので、現場周囲でも強い臭いがしました。しばらくは生活をするにしても臭いが取れない状況で、住めないとまではならなくても、臭いが取れない状況で辛抱しなければいけないと思います。














