広島市と沖合にある離島=似島を結ぶフェリーを維持するための協議会が開かれ、利用状況などが話し合われました。

協議会には広島市など行政関係者や似島汽船の担当者らが出席しました。

広島港と似島を結ぶ航路は、ことし2月に1社が経営の悪化から撤退し、現在は、似島汽船のフェリーが唯一の島と本土との交通手段となっています。

島の人口減少でフェリーの乗客数も減っていて、燃料代の高騰などから赤字の状態が続いています。

会議では、住民や利用者600人あまりに実施したアンケートの結果が報告されました。

それによりますと▽450円(大人片道)の運賃については、島内居住者では5割が「高い」と答えましたが、島外居住者で「高い」と回答したのは2割にとどまりました。

▽航路を維持するための値上げは、島外居住者は10円~50円までの回答が半数となりました。▽また島内居住者のおよそ半数が「最終便がもう少し遅い方がよい」と答えました。

似島汽船 浜本義幸 社長
「利用者は『運賃が高い』という割合が多かった。便数を減らせば島の住民に迷惑をかける。住民にいかに迷惑をかけないかに重点を置いている。似島航路は残さなければいけない」

協議会は国の補助金活用も視野に、今年度、便数などの「航路改善計画」をまとめる方針です。