高市総理が非核三原則の見直しに向けた議論を検討していると報じられていることについて、広島県の湯崎知事は「核兵器依存の安全保障は危うい」と、堅持を強調しました。

湯崎英彦知事
「被爆の惨禍を経験した場所として、我々としては(非核三原則を)当然、絶対守るべきものだと考えていますし、核兵器依存の安全保障はいかに危ういか」

高市政権の内部では、非核三原則のうち「持ち込ませず」について、見直しに向けた議論を検討していると報じられています。湯崎知事は、「これまでも非核三原則の堅持を政府に求めてきた」としたうえで、見直しについて政府が公式に表明した場合も、堅持を強調する立場を明らかにしました。

一方、高市総理の台湾有事に関する答弁をめぐり、日中関係の緊張が高まっています。これについて湯崎知事は、中国の駐大阪総領事館が、広島市で開催予定の行事を中止したことに触れ、「非常に残念だが情勢からやむを得ない」と話しました。

中国側が日本への渡航の自粛を呼びかけていることについては、「観光に与える影響について状況を注視していく」としています。