先生が明かす愛子さまの姿勢 天皇陛下からレクチャーも

愛子さまは10月末、ラオスの歴史について説明(進講)を受けられた。その場はおひとりだけではなく、両陛下も出席されている。JNNは説明にあたった教授のもとを訪ねた。

東京外国語大学・菊池陽子教授(ラオス近現代史専門)
「私がご説明差し上げました。最初に皇居・御所のお部屋に入ったら、お三方が立って出迎えてくださいまして。主に近現代のラオスの歴史について、事前に宮内庁さんにお渡しした紙資料をもとに説明するんです」
元々は愛子さまだけで受けられる予定だったが、直前に「天皇皇后両陛下も一緒に」と決まったという。時間は1時間ほど。菊池教授は「緊張しました」としつつも、目の前で見る愛子さまの姿勢が印象的だったという。
菊池教授
「説明する間、愛子さまはノートにメモを熱心に取られていました。結構な量を書き留めてくださいまして。集中してメモをとる一方で、ときおり私の目を見てうなずかれるなど、気配りも忘れない方でした。両陛下も一緒にメモを取られていましたね」
菊池教授
「陛下が以前訪問した時のことに触れて『ラオスは食事がとてもおいしかったです』とおっしゃいまして。横で聞いた愛子さまは笑顔で『楽しみ』と話されていましたね。皇后さまも微笑んでいらして。テレビで見るのと変わらない仲睦まじさでした」
側近によると、家庭内では、陛下が訪問した時の資料やアルバムを一緒にご覧になっているそうだ。当時視察した施設・食に関することなどを陛下から直接愛子さまにレクチャーされているという。また、母・皇后さまも、海外経験豊富であることはもちろん、子どもの貧困問題に長く心を寄せられてきた。進講の場に、予定を変更して両陛下が帯同されたのも、強い”親心”がうかがえる。初めての海外公務にのぞむ愛子さまにとって、心強いこと間違いないだろう。
菊池教授は、「不発弾問題」だけでなく、ラオスの「明るい面」にも触れてほしいと話す。
菊池教授
「不発弾について知るのは本当に大切なこと。一方、ラオスには明るい面もたくさんあります。豊かな自然、穏やかな心。時間がゆったり流れているんです。日本人は経済合理性を大事にしていて、そのこと自体は大事なことですが、ラオスの文化や人々に触れると、私たちが忘れかけていたものを思い出せるような、そんな感覚があります。愛子さまにはこの訪問を通して、素敵な思い出を持ち帰っていただけると嬉しいです。陛下がおっしゃるようにご飯も美味しいですし」

複雑な歴史と共生しながら、発展を遂げているラオス。今回、愛子さまの初めての海外公務とあって注目度が高く、さまざまな歴史・文化にも光が当たるはずだ。両国のこれまでの様々な交流を大切に、愛子さまは17日、日本を出発される。
(TBSテレビ 報道局社会部・宮内庁担当 岩永優樹)














