いわゆる「心配性」との違いは、日常生活に支障が出ることです。しかし、周囲から「わざと困らせようとしている」など病気に悩む自分を責めるような言葉に苦しめられてきました。

10年ほど前、父親ががんで亡くなったことが転機となりました。

(つくしゆかさん)「どんなに準備しても、起きてしまうものは起きてしまうことに気づいた。いまを一生懸命楽しんで生きた方が良いと気づいた」

治療を受けながら少しずつ症状が緩和する中で、夫で漫画家の白水汰一さん(33)と出会い、漫画を描き始めました。

(夫・白水汰一さん)「漫画はストーリーやキャラクターを通して感情を追体験できる。病気の患者さんが自ら筆を執って漫画で表現することで、社会に病気がより知られることになる点で重要」

現状を理解してもらえた夫の存在は、つくしさんの支えになっています。

(つくしゆかさん)「このままで良いんだと思わせてくれるので、気持ちが楽になった。症状を軽減させている一つの要因かもしれない」