全国各地で相次ぐクマによる人身被害。環境省のまとめでは、今年4月から9月までの上半期に全国で発生した人的被害は99件の108人で、山の中だけでなく住宅地や公園などの人の生活圏での出没も目立っています。

「クマが活発に活動する時間帯とは?」
「クマのナワバリの広さとは?」

そんなクマにまつわる疑問について、秋田県がWEBページで回答しています。

「正しく知って、正しい知識に基づいてきちんと対策すれば、無駄な衝突をせず暮らしていけると思う。ひとり一人に、正しい知識を身に着けてほしい」
本州のツキノワグマにも、北海道のヒグマにも共通の生態と対策の基本をお伝えします。(HBC北海道放送:幾島奈央)
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①クマが活発に活動するのはどの時間帯ですか

ヒグマ(2019年・札幌市南区)

季節にもよりますが、クマは薄暗い時間帯(明け方・宵の口)が最も活動的になります。ただし、日中も比較的活動していますので、「人が起きている時間帯は、クマも活動している」と心得てください。

②クマのナワバリはどれくらいの広さですか

北海道島牧村に出没したクマ(2018年)

クマはナワバリ(排他的に占有する地域)を持ちません。複数のクマが同じ地域を共有しながら生活しています。
個体ごとに普段利用している地域(行動圏)はオスで100㎢程度、メスで数㎢~数十㎢です。