「客観的な事実を前提に一票を投じてほしい」地元紙のファクトチェックの意義

河北新報のファクトチェックの背景には、2024年11月の兵庫県知事選挙に対する強い問題意識があったという。

NHK党の立花孝志氏が、自分の当選を目的とせず、斎藤元彦知事を応援する2馬力選挙を展開。デマや誹謗中傷が拡散された。

河北新報 選挙担当 瀬川元章 デスク
「現場の一線の記者たちがすごい危機感を、兵庫県知事選の教訓を踏まえて事前に持っていた。それがすごく大きくて」

河北新報 編集局編集部 大泉大介 部長
「今までの旧来通りの『ここは静観だ』『何もしなくていいんだ』というバランス感覚ではなくて、客観情報だけでも提供しようと」

河北新報は取り組みの意義を、こう宣言した。

河北新報オンラインより
「知事選をめぐり、明らかな事実誤認や虚報がインターネット上にあふれ返っています。意見の相違や信条の違いがあっても、有権者の皆さんには正々堂々、客観的な事実を前提に自分の一票を投じてほしいと私たちは考えています」

河北新報 編集局編集部 大泉大介 部長
「我々もこういった事態にどう立ち向かうべきか、対処すべきかって答えがない中で、手探りで発信を求められた選挙でした」