「給付金やめだ、と言われたときに私はえっ!と思った」

――石破内閣の物価高対策、次の高市政権ではどうなるのか。参議院選挙の公約になっていた給付金は見送るという形になりました。食料品の消費税ゼロについては、レジシステムの改修に時間がかかるというふうに述べられています。ガソリンの暫定税率は12月31日廃止で正式合意。現状の動きを石破さんはどのようにご覧になってますか。

石破茂前総理 :(高市早苗)総理がね、給付金やめだと言われたときに、私はえっ!と思ったんですよね。それは総理が言ってるように、消費税下げるといってもレジシステムとかそういうものを直すのに1年ぐらいかかるわけです。今物価高に苦しんでる人がいっぱいいるわけだから、消費税の減税よりも給付金だということを申し上げました。早くて、困っている方に重点的にってことで給付金ってことにしたんだけど、それやめますっていうことになると、じゃあどうするんだろうねっていうのがこれから多分、高市さんが打ち出すんだろうと思うんですけど。

給付金というと反対という人は多いんだけど、でも減税は聞こえはいいけど時間はかかる、そしてお金持ちほどたくさん消費するわけだから、絶対額で言えばお金持ちの方が利益を得るわけですよ。それはおかしいでしょうと。本当に困っている人に重点的に早くということで給付金を打ち出したんで、私はあの政策が間違ってたとは思ってないんだけども、選挙で自民党が負けたわけです。給付金出しますよって言って支持されなかった、それが民意であるということであれば、それに従うのも政治でしょう。