講師の公認心理師 大下幸恵さん
「『北風と太陽』という話のように『どうなん?どうなん?』と聞かれると私たちは心を閉ざす」

入江さんは地域の子育て家庭を訪問し、一緒に家事をしたり悩みを聞いたりする支援を始めます。共に子育て家庭に寄り添うのは、地域の“先輩母”たち。この日は、子育て家庭の悩みに耳を傾け、深く理解する方法を公認心理師から学びました。

受講した地域の人
「子どもに母乳をあげるとき、おむつをかえるとか、これどうしようって思ったときに気軽に聞ける人が近くにいたらすごく助かると思ったんですよね」

入江さんは、次の知事には「産後ケア」の利用促進や助産院の活用などを期待しています。

シャローム助産院 助産師 入江寿美代 院長
「子育て支援であったり少子化であったりとか、医療であったりとか、そういったところも充実できる県知事さんが現れるといいなと思っています」

助産師として母親たちを支え続ける入江さん。“安心して生み育てられる地域”の実現を望んでいます。

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こちらをご覧下さい。現在、広島県内23市町のうち、出産できる医療機関や助産院がない自治体は約半数の11の市町にのぼります。

分娩施設の減少や集約化が進んでいますが、出産・子育て環境の充実は少子化・人口流出対策、定住促進にもつながる重要な課題です。一層の取り組みを期待したいと思います。