9日の県知事選を前に、広島県の課題をお伝えする「広島の声」。きょうは「出産・子育て」を考えます。お産を取り扱う医療機関がない“分娩の空白地帯”が全国的に広がる中、母親と赤ちゃんを支えようと、東広島市で開業した助産院を取材しました。
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落ち着いたたたずまいの木造家屋。ことし1月に東広島市で開業した助産院です。院長で助産師の入江寿美代さんが、自宅の1階を改修して温かい空間にしました。

シャローム助産院 助産師 入江寿美代 院長
「よく皆さんが言ってくださるのが、おばあちゃん家に帰ってきたみたいとか、くつろげるとか」
シャローム助産院 助産師 入江寿美代 院長
「分娩室はこちらになります。畳の部屋です ここに布団を敷いて…」
分娩台はありません。ここでは産む人が最も楽だと感じる自由な体勢で、お産に臨みます。

シャローム助産院 助産師 入江寿美代 院長
「腰が痛ければクッションに寄りかかってさすったりとか。本来、昔から分娩台があったわけではないので、助産院では畳の上での出産となります」
1月の開業以来、扱った分娩は2件。家族立ち会いのもと、思い思いのお産ができたようです。

娘がシャローム助産院で出産した人
「好きなスタイルで、横になったまま産もうが何かにつかまって産もうが、とにかくお母さんが産みたい体勢で産めるのもすてきだなと思ったし、むっちゃよかったです、本当に」














