専門家が警鐘「山のちょっとした凶作が大出没につながりやすい」

ツキノワグマの生態に詳しい専門家は、黒石市で金属製の罠を壊したクマは、“かなり力が強い成獣”の仕業とみています。

日本ツキノワグマ研究所 米田一彦 理事長
「おそらく80~120kg。鉄の部分を破断させる力となると、そのくらいの“かなり強いクマ”だと思う」

黒石市は、金属製の「箱わな」が壊されたことを受けて、大きさやすき間を狭め、天井の強度を高めた「箱わな」を設置したということです。

日本ツキノワグマ研究所 米田一彦 理事長
「エサが極端に山になかったり、凶作でドングリ類はブナ、ミズナラ、コナラ、クリ、これら4つが全部無いうえに、クマの頭数が多くなっていると、ちょっとした凶作が大出没につながりやすいというのは知っておいてもらいたい」

専門家は、今後もクマの人里への出没に警戒するよう呼びかけています。