クマが金属製の「箱わな」を壊して逃走か 青森県黒石市でなにが…?

黒石市によりますと、30日午前8時ごろ、市の職員が中野もみじ山の駐車場となっている「やすらぎの駐車帯」から北東に約1kmの所に設置された金属製の「箱わな」を確認したところ、格子の天井部分が破られていたということです。「わな」は一般的な強度の基準を満たしていましたが、破損が確認されました。
黒石市は、30日朝から中野もみじ山の中心にある中野神社から山側の散策ルートを立入禁止としました。

2年前から、音によるクマ対策としてスピーカーで警戒音を流していますが、今回は新たにクマが嫌がる2種類の薬剤を「箱わな」の設置場所から約500m先に置きました。

白川舞 キャスター
「クマの目撃を受け、忌避剤が設置されました。鼻をつくような独特な香りがします。この強い香りでクマの接近を防ぐ狙いです」
黒石市農林課 齋藤充さん
「箱わなの設置・パトロールの強化など様々な対策を行っていますが、市に来る人も複数人で行動する、食べ物の空殻を放置しないなど対策を守ってクマに遭遇しにくい対策をとっていただければ」

黒石市は、クマの掌が通らないような、より頑丈な構造の「箱わな」を設置し、当面の間、毎日警戒パトロールを行いクマ対策を強化する方針です。















