6月、仙台市内の国道で、自転車の女性を大型トラックではねて死亡させたなどの罪に問われている山形県天童市の会社員・魚住隆浩(うおずみ・たかひろ)被告(58)の初公判が仙台地方裁判所で開かれ、魚住被告は起訴内容を認めました。
起訴状などによりますと、魚住被告は6月20日、大型トラックを運転して仙台市宮城野区の国道交差点を左折した際に、道路を横断していた宮城野区萩野町3丁目のパート従業員・洞口良子さん(当時68)をはね、約176メートル引きずり死亡させ、事故を認識したにも関わらずその場から逃走したとされています。

仙台地方裁判所で開かれた初公判では、洞口さんをはねて死亡させた罪について審理され、魚住被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。
冒頭陳述で検察側は、「トラックのサイドミラーに、被害者が自転車で横断する様子が写っていたものの、魚住被告は注視していなかった」などとして、安全確認が不十分であったと指摘しました。
弁護側の冒頭陳述は行われませんでしたが、今後の公判では「車両前方に付いている3つのサイドミラーうち1つにしか自転車は写っていなかった」などと事実関係について争う方針を、閉廷後に応じた取材で明らかにしました。
また、きょうの公判では、魚住被告の車に搭載されたドライブレコーダーの映像が検察から提出されました。
提出された証拠によりますと、魚住被告は事故の15分後、トラックの下から被害者の自転車を引き抜く様子が記録されていたということです。
魚住被告は事故を起こした当初「気付かなかった」などと話していました。

次回の裁判は12月3日に開かれ、追起訴されたひき逃げの罪について審理される予定です。
 
   
   
  













