日中首脳会談で調整、高市総理の「表情」にも注目

小川彩佳キャスター:
高市総理にとって、韓国・李在明大統領と初の首脳会談でしたが、日本側はどのように受け止め、手応えを得ていますか。

政治部 官邸キャップ 中島哲平:
政府内では「非常に有意義な会談だった」と手応えを感じている様子が伺えます。元々、高市・李両首脳は、互いの国に対して厳しい姿勢を見せることもありました。

しかし高市総理が28日、李大統領は29日、アメリカのトランプ大統領と会談した中で、安全保障上、日米韓3か国の連携・協力が重要であるということを確認しています。

こうしたことも踏まえて今回、日韓両首脳が2国間の問題より、まずは実用的で未来志向の関係を築くことに重きを置いたと言えます。

小川キャスター:
31日は、高市総理と中国・習近平国家主席が首脳会談を行う方向で調整が進められているようですが、ポイントはどこにありますか。

政治部 官邸キャップ 中島哲平:
高市総理はこれまで、中国に対して厳しい姿勢を見せることで、国内の支持を集めてきた側面もあります。実際、先日の国会での所信表明演説で、中国について、安全保障上の懸念事項が存在することは事実だと指摘しています。一方でこれに対して、中国側も反発しています。

高市総理としては、やはり「言うべきことは言う」という姿勢は見せつつも、一方で経済的な繋がりの強い中国ですから、そこは戦略的な互恵関係が築けるような首脳会談にしていきたい考えを持っているようです。

これまでASEANやアメリカ・韓国との首脳会談では笑顔を見せながら友好ムードを演出していた高市総理ですが、中国の習近平国家主席との首脳会談が実現するとなれば、どういった表情で会談に臨むのかにも注目していきたいと思います。