《小学校の校歌にもシシャモ…明暗が分かれる港》

和久井有紀乃記者
「ありました!『ししゃものようにたくましく』」

むかわ町農業水産課 岩舘宏樹主任
「鵡川中央小学校の校歌には、シシャモが入っています」


鵡川中央小学校の校歌には、2番の歌詞に『シシャモのようにたくましく』というフレーズが入っています。かつては庶民の味として、地元の食卓でも親しまれてきた、むかわ町のシシャモ。子どもから大人まで、町民の誰にとっても大切な存在です。

 いち早くブランド化したことが功を奏し、いまや高級食材となり、マチの誇りとも言える名産品として知られています。そんな町の主役はなぜ、激減してしまったのか。道立総合研究機構では、むかわ沖の海水温上昇が、シシャモの成長などに影響しているのではないか?そうした視点を含め、さらなる調査を継続しています。

 一方、むかわ町から陸路で250キロほど離れた、太平洋沿岸東部の白糠町。10月21日、シシャモ漁が解禁になり、漁港は賑わっています。

白糠漁協ししゃも部会 加藤直人部長
「きょう(10月21日)はうちの船で10箱くらいだね。13キロ入りのシシャモが10箱くらい獲れた。最初の予想では(魚体が)小さいと言われていたけれど、割と大きめだったね」

釧路でも10月中に漁が始まる見通しで、同じ太平洋沿岸で、明暗が分かれています。