旧統一協会の“財産移転先”天地正教 聖地を訪ねると…
財産の移転先として指定されている天地正教とは、一体どんな宗教団体なのか?
天地正教が毎年行ってきた儀式「浄火祈願祭」の映像がある。
天地正教では、弥勒菩薩が信仰の対象とされ、信者向けの会報誌によると、かつては参加者が1万人にも上ったという。
北海道・十勝の山の中にある、その聖地を訪ねてみると…

記者
「北海道清水町にある剣山の麓です。『関係者以外、立入禁止』と記された看板がありますが、周囲に人影はなく、ほとんど車も通りません。入口には『聖火の郷』と書かれた大きな看板が掲げられています。すぐ下には『世界平和統一家庭連合』と記されています」
敷地内に建てられた石碑をよく見ると、「天地正教」の文字も確認できた。周囲に人影はないが、荒れた様子はなく整備が行き届いているようにも見える。
登記を確認すると、土地の所有権は2003年に天地正教から統一教会へと移っている。その面積は、天地正教の聖地だった場所と、周辺の土地をあわせて約83ヘクタール。
帯広市内にある天地正教の本部を訪ねると、人の気配は全くなく、何度電話をかけても繋がらない。
記者
「中にインターフォンがありますが、インターフォンすら押せない状況ですね」
近隣の住民は…

近隣住民
「全然人の出入りない。何十年前は人の出入り結構あったけど、それ以来もう人いなくなったから」
「晩にも電気ついてないしね。入っていないね、誰も」
少なくとも10年ほど前から、人の出入りがほとんどないという。
東京都内の天地正教の代表者宅を訪ねてみても、代表には会えなかった。

















