旧統一教会との関係が急浮上したある宗教団体についてです。この団体は旧統一教会の解散が確定した場合、財産の移転先に指定されています。どんな宗教団体なのか、実態を追いました。

旧統一教会 事前に決めていた残余財産移転先

世界平和統一家庭連合 田中富弘会長
「教団にとってみたら、法人にとってみたら、死刑です」

2025年3月、東京地裁から「解散」を命じられた旧統一教会。

教団は即時抗告。舞台を東京高裁に移し、審議は今も続けられている。

2021年度末時点で、教団の総資産は約1136億円。もし、解散命令が確定した場合、これらの資産はどこへ行くのか。東京地裁が出した解散命令の中で、ある事実が判明した。

東京地裁の解散命令
「旧統一教会は、残余財産の帰属先について、北海道帯広市に主たる事務所を置く宗教法人・天地正教とする決議を行った」

解散を命じられた際、清算を済ませた後に残る財産の移転先を、2009年時点ですでに決めていたというのだ。

当時、旧統一教会をめぐっては、信者による霊感商法が刑事事件に発展していた。