巨額「トヨタの対米投資」明らかに アピール狙い

一方、トランプ氏との会談から一夜明け、29日朝、高市総理は少し疲れているようにも見える表情で官邸に入りました。
30日に初の日韓首脳会談に臨む予定で、日米韓の安全保障協力の連携などを確認したい考えです。
トランプ大統領(28日・米軍横須賀基地)
「この女性は“勝者”だ。私たちは一気に親しい友人になった」
28日はアメリカ軍の兵士らを前に演説を行った2人。ここでトランプ氏が、高市氏から聞いたと明かしたのは、日本円で約1兆5000億円にものぼるとされた、新たな「トヨタの対米投資」。

トランプ大統領
「いま高市総理から、トヨタが100億ドル以上を投じて全米に自動車工場を建てる予定だと聞いた。トヨタだ、トヨタを買ってくれ 」
29日、トヨタはアメリカで生産した車を日本に輸入して販売する「逆輸入」も検討していると明らかにしました。この「逆輸入」は、貿易赤字を気にするトランプ氏にアピールする狙いとみられます。
防衛費の増額「取り組む決意」 日米防衛相会談でも
もう一つの焦点となっていたのは、「防衛費の増額」です。アメリカは、これまで防衛費増額を同盟国に繰り返し要求してきました。

緊張した面持ちの小泉防衛大臣。29日に行われたのが日米の国防トップの初会談。アメリカ側が具体的な数字を示してくるかが注目されました。約1時間の会談後、共同の記者会見では…
小泉進次郎 防衛大臣
「防衛費の増額に引き続き取り組んでいく決意を伝え、現行の国家安全保障戦略に定める対GDP比2%水準について、補正予算と合わせて今年度中に前倒しをする」

アメリカ ヘグセス国防長官
「日本に何かを要求したということは一切ありません。高市総理が日本の“防衛費増額”を意欲的に示されたことを嬉しく思います」

「素晴らしい会談だった」と振り返るヘグセス国防長官は、自身のSNSで小泉氏とともにスカジャン姿を披露しました。防衛省によると、この会談では“中国の動向”も話題にのぼったということです。














