2022年5月、ウクライナから新潟県の小千谷市へ一組の夫婦が逃れてきました。
避難から半年…。言葉や文化の壁を乗り越えながら少しずつ仕事を始めるなど、自立への歩みを進めています。

明るく前向きに見える表情。
その裏に隠された本当の気持ちを、2人は打ち明けてくれました。

「もう一度 生きる希望が湧きました」

とある日曜日。笑顔で迎えてくれたのは、ウクライナ国籍の妻・イリナ・シェフチェンコさん(38歳)とガーナ国籍の夫・ムタル・サリフさん(36歳)です。
2人はウクライナ東部の都市・ドニプロで家族と暮らしていました。

しかし2022年2月…、ロシア軍がウクライナへ侵攻。

5月になって2人は、過酷さを増す爆撃から逃れるため、避難の受け入れを表明していた小千谷市へ移り住みました。

見知らぬ土地での避難生活を始めて半年。
安全な場所で過ごせるという“安心感”が、2人の心を支えています。

【イリナさん】「人々が優しくて、子どもを育てるのにも適した場所。日本は今まで訪れた国の中でも、特にいいところです」

【ムタルさん】「絶望の中、将来をどうしたらいいかもわからない状態でウクライナから日本に逃れてきましたが、こちらに来てみて、もう一度生きる希望がわきました」