献金で家庭が崩壊… 信者家族 「(山上被告を)一人にさせてはいけない」
山上被告の裁判の行方を複雑な思いで見ている人がいる。高知県に住む橋田達夫さん(67)だ。
約30年前、元妻が旧統一教会に入信し、1億円近くを献金するなどして家庭が崩壊。長男(当時36歳)が自殺に追い込まれたと訴えている。
橋田達夫さん
「(山上被告が)やったことは本当に悪いこと。やったらいけないことだけど、ああいう考えを持っている人は、何十人も全国にいると思う」

――山上被告と息子さんに、重なる部分がありますか?
「やっぱりありますよ。お兄さんが亡くなったのが、(長男と)同じ自殺」
亡くなった長男と山上被告は年齢が近く、ともに母親が熱心な信者であることから、事件は他人事ではないと感じているという。

橋田達夫さん
「彼ら(旧統一教会)が本当に我々を苦しめてきた。命が亡くなった人、色んな人が出てきている。(山上被告)一人の問題じゃない。一人にさせてはいけない、出来ることなら、助けてあげたいという気持ち」
“借金を借金でやりくり” 2世を苦しめた献金の実態
また、旧統一教会の元2世信者は…

元2世信者(30代)
「恨みを持った背景には、そこまで人生を追い詰めた、心を追い詰めたということ。要因を作ったのは統一教会だと思っています」
男性の両親は地方組織の元幹部で、両親だけでなく、自分も物心ついたときから献金に苦しめられてきたと話す。

元2世信者(30代)
「(献金は)生まれた時からあった、お小遣いからもしていた。そこから始まって、バイトし始めたのが高校ぐらいから。両親も借金を抱えていて、私も借金を抱えていて、借金を借金でやりくりする異常事態があったり。
僕は実態を知っている。親が責任者でもあったので見てきた。事務所のボードに『献金ノルマ』と書いてある。献金ではないです、それは。本人の意思を尊重した世界を超えてやってきた世界はあった」














