「献金で家庭がめちゃくちゃに」山上被告の母語る献金と事件

山上被告の人生に大きな影響を与えたのが、旧統一教会に心酔し、多額の献金を行っていた母親の存在だ。

山上被告は事件後、母親とは面会しておらず、弁護士に対しても母親について言及することは多くなかったという。

警察の取り調べに対しては、「母親が旧統一教会に献金し、家庭がめちゃくちゃになった」と供述していた。

関係者によると、山上被告の母親は1990年代に旧統一教会の信者となった。事件後は、奈良県内のアパートに引っ越し、1人で暮らしている。

なぜ、家庭が崩壊するまで旧統一教会に献金を繰り返したのか。その理由を知るため、私達は母親の自宅を9月から10月にかけて何度も訪問した。

母親は当初、雑談に応じるだけで事件や裁判のことについては口をつぐんだ。だが、訪問を重ねるうちに、徐々に重い口を開き始めた。