「15年以上活躍して200勝」プロの世界で活躍誓う
指名の瞬間は家族とビデオ通話をしながら待っていたという。「(両親には)ここまで環境の面でかなり助けていただきましたし、苦しい時もいい時も厳しく優しく電話くださったりとか、本当に助けてもらってきたなという気持ちがかなりあった」と感謝の思いを語った。家族からの祝福を受け、「その姿を見て僕も嬉しかったですし、これからまた頑張りたいなと思っています」と言葉に力を込める。
楽天の印象を「若い選手からベテランの選手まで幅広く活躍しているイメージがあるのと、早稲田の先輩方が多くいるイメージがあるので先輩方に習って、1年目から活躍できるように頑張りたいと思います」と話す。憧れの選手は最優秀防御率やゴールデングラブ賞といった数々のタイトルを獲得してきた岸孝之(40)だ。「岸選手は自分が小中学生くらいからずっと見てる投手なので、一つでも多く吸収して自分の成長に繋げられるようにしたい」と飛躍を誓う。
「まずはローテーションに先発として入ること、そして1年間ローテーションを守り切ってシーズン投げ切ることっていうのは一番目標にしてます」と意気込んだ伊藤。「15年以上活躍して200勝まで昇りつめられれば僕としては嬉しい」とプロの舞台に思いを馳せた右腕が地元、東北の地で挑戦を歩み始める。
■伊藤樹(いとう・たつき)
2003年8月24日生まれ。秋田県・美郷町出身。投手。右投右打。身長177cm体重84㎏。仙台育英高校から早稲田大学に進学。東京六大学野球リーグ通算リーグ通算61試合21勝(5敗)防御率2.20。3年春にベストナイン初受賞。同年、全日本大学選手権で準優勝。24年、25年に侍ジャパン大学日本代表に選出。

















